ファリド・ベルカヒア財団は、マラケシュ北部のパルムレ(ヤシ園)にある、画家ファリド・ベルカヒア(1934〜2014年)の住居兼アトリエを拠点としています。ベルカヒアはマラケシュに生まれ、モロッコ近代美術を代表する人物です。パリの国立高等美術学校とプラハで学び、1960年代からカサブランカの美術学校の校長を務めたあと、パルムレに居を構え、亡くなるまで制作を続けました。財団は2015年3月28日に設立され、美術館「マタフ・ファリド・ベルカヒア」は2016年2月に開館しました。理事長は、未亡人で作家のラジャ・ベンシェムシです。 館内では、初期の絵画からヘナで染めた大きな皮革作品、銅の作品まで、作品の常設セレクションを見ることができます。ほかに、ほかの作家に任せる企画展も開かれます。予約制の親密な見学で、中心部からタクシーで約20分です。
見どころ

財団を取り巻くパルムレ
住まいはパルムレ北部のダール・トゥンシ地区にあり、メディナの喧騒から離れています。道中は、ヤシの木々、黄土色の土壁、そしてラクダ散歩のラクダが待機する空き地を抜けていきます。
皮革の作品
1970年代から、ベルカヒアはヘナやザクロの皮などの天然顔料を使い、張った皮革に絵を描きました。モチーフは円、矢印、十字、手など、モロッコの伝統に伝わる記号です。常設コレクションには、「行列(Procession)」(1980年)、「出発(Partance)」(1987年)、「人間の尊厳(La dignité de l'homme)」(1994年。幅3メートル近い大きな皮革作品)などがあります。
銅の作品
1960年代から、作家はモロッコの工芸の素材である銅を手がけました。財団には「夜明け(Aube)」(1983年)などの作品のほか、紙や木に描かれた初期の絵画、1952年の「カップル(Couple)」などが収蔵されています。
招待作家による展覧会
財団は定期的に作家を招いて館内で展示を行っています。2018年はモハメド・エル・バズ、2019年はハッサン・ハジャージュ、2021〜2022年はアスマー・アハヌーシュ、2025年冬は画家モハメド・ムラビティでした。財団のサイトにはそれ以降の展覧会は告知されていません。予約の際に、現在の展示内容を尋ねてください。

パルムレとあわせて
ベルカヒアの作品も展示しているパルムレ美術館(ベンシャーバーヌ財団)は、フェズ街道沿いの約1km先にあります。2か所の見学とパルムレの散策は、半日で回れます。
実用情報
ワンポイントアドバイス
見学は予約制です。財団のサイトの「予約」ページのフォームに記入すると、確認がメールで届きます。電話(+212 5 24 32 89 59)でも予約できます。公式サイトには料金の記載がなく、旅行サイトに載っている金額もまちまちなので、予約時に料金を確認してください。パルムレではタクシーがなかなか拾えないため、運転手と待機または帰りの時刻を決めておきましょう。
アクセス
住所:Dar Tounsi, Palmeraie nord, Marrakech (BP 649), route de Fès メディナまたはゲリーズからプティ・タクシーで、交通状況によりますが約20分。財団はジャマ・エル・フナ広場から直線距離で北東へ約5kmです。 車の場合:フェズ街道(N8)で市外に出て、ダール・トゥンシ地区に向かいます。
営業時間
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