マラケシュ・メナラ空港に到着したら

空港は国営空港公社(ONDA)が運営しており、市の南西、空港名の由来となったメナラ庭園の先にあります。ターミナル1と2はひとつの大きな建物にあり、白い菱形の格子模様が目印です。2024年の旅客数は900万人を超えました。2026年はONDAが拡張・改修工事(駅前広場、照明、駐車場、航空機の駐機場)を進めていて、歩道や乗り場へのアクセスが月ごとに変わることがあります。以前の旅行者の情報ではなく、案内表示に従ってください。

ロビーを出る前に

マラケシュ・メナラ空港ターミナル1のロビー

入国審査は、複数の便が同時に到着すると1時間以上かかることもあります。審査を終えると、到着ロビーに両替所、ATM、通信事業者のカウンターがあります。数百ディルハム分は小額紙幣で引き出しておきましょう。タクシー運転手、バスの運転手、メディナの荷物運びは、200ディルハム札ではお釣りがないことがよくあります。両替とカードについては、マラケシュのお金とチップのガイドにまとめています。

窓口で乗るタクシー

たいていの旅行者にとって、いちばん簡単な方法です。2024年の初めに施行されたマラケシュ県知事の決定以来、空港発の運賃は交渉制ではなくなり、空港から目的地までの直線距離によるゾーン別の公式料金表に従います。プチ・タクシーでもグラン・タクシーでも金額は同じです。

流れは次のとおりです。到着口を出たところにあるタクシー乗り場の窓口へ行き、行き先(リアドやホテルの名前、地区)を伝え、ゾーンに応じた金額を支払います。この運賃に、乗車手配を行う窓口の手数料が加わります。合計額はチケットに記載されます。

ゾーン別の公式料金表

ゾーン 空港からの距離 昼間の料金
ゾーン1 3km未満 100DH
ゾーン2 3〜5km 110DH
ゾーン3 5〜7km 120DH
ゾーン4〜7 7〜15km 130〜160DH

2024年から適用されているゾーン別料金表で、2026年10月時点でも各種ガイドに引用されていますが、公式の更新は公表されていません。正確な金額はチケットに記載されます。料金は一人あたりではなく一台あたりで、窓口の手数料は別です。夜間は50%の割増があります。

メディナ、ゲリーズ、イヴェルナージュはターミナルから数キロの距離にあります。北東にあるパルムレーは、最も遠いゾーンに入ります。プチ・タクシーは最大3人乗りです。4人の場合や大きな荷物がある場合は、窓口でグラン・タクシーを頼みましょう。

到着時のタクシーの落とし穴

  • ロビーの客引き:出口の前で男性が声をかけ、「もっと安いタクシー」を勧めてきます。目印のない車に案内され、着いてから料金が変わります。公式の行列にだけ並んでください。
  • 荷物の追加料金や、でっち上げの「夜間料金」:夜間割増は実際にありますが、窓口の金額にすでに含まれています。運転手にそれ以外のお金を払う必要はありません。
  • 「あなたのリアドは閉まっています」:運転手や見知らぬ人が、宿泊先が満室、工事中、閉鎖中だと言い、手数料の入る別の宿を勧めます。リアドには自分で電話してください。
  • 住所から遠い場所での降ろされ方:タクシーはメディナの路地には入れません。入口か最寄りの駐車場で降ろされ、そこから先は歩きです。リアドに到着時刻を伝え、迎えに来てもらいましょう。

そのほかよくある手口は、マラケシュで避けたい詐欺・ぼったくりの記事で紹介しています。

バス19番:経済的な方法

マラケシュ・メナラ空港のターミナル2

19番線は、空港と中心部を循環運行しています。ゲリーズ、鉄道駅、バブ・ドゥッカラを通り、ジャマ・エル・フナ広場の近く、アルサ・エル・ビルク庭園の側で停まり、再び空港へ戻ります。切符は車内で買います。以前の運行会社のもとでは、片道30DH、往復50DH(2週間有効)でした。2026年10月の確認時には新しい公式料金は公表されていなかったので、運転手に値段を尋ねてください。ジャマ・エル・フナ広場までは25〜40分かかり、帰りはまず新市街を一周するため、さらに時間がかかります。

マラケシュの市内バス網は、2025年12月14日に運行会社が変わりました。ONCF(モロッコ国鉄)の子会社であるスプラツールが、26年間運行してきたスペインのアルサに代わりました。運行は約20〜30分おきで、早朝から夜まで続きます。夜遅い到着なら、タクシーのほうが安心です。

19番バスが向いているのは、ゲリーズや鉄道駅の近く、またはジャマ・エル・フナ広場から歩いて行ける宿に泊まり、荷物が軽い人です。大きなスーツケースを引いて路地を歩くなら、リアドの最寄りの門までタクシーで行くほうが、ずっと時間を節約できます。

Uberなどのアプリ

Uberは、撤退から7年後の2025年11月27日にモロッコへ戻り、カサブランカとマラケシュから再開しました。現在は、観光輸送またはハイヤーの認可を持つプロの運転手とだけ提携していて、選べるのはUberXとUberXLです。乗車前に料金が表示されるので、値段の交渉は不要です。アプリで空港の乗車地点を確認してください。タクシー乗り場とは別の場所のことがあります。

Heetchもマラケシュで利用できますが、つなぐ相手は公認のタクシーです。一方、inDriveがつなぐのは、一般には旅客輸送の認可を持たない個人です。取り締まりや事故の際には補償が受けられません。避けたほうがよいでしょう。

宿泊先が手配する送迎

マラケシュ・メナラ空港の滑走路から見たターミナル

ほとんどのリアドやホテルが空港送迎を用意していて、運転手があなたの名前を書いたボードを持ってロビーで待っています。メディナのリアドなら、初めての滞在ではこれが最善の選択であることが多いでしょう。運転手が最寄りの入口まで送り、リアドのスタッフが玄関まで歩いて案内してくれます。スーツケース用に手押し車が来ることもあります。料金は宿が決めます。予約時に書面で確認し、1回あたりの料金か一人あたりの料金かも尋ねてください。

飛行機が遅れたら、リアドに連絡しましょう。運転手は着陸時刻を確認してくれるのが普通ですが、いつもとは限りません。

まとめ:どれを選ぶか

方法 確認できた料金 ジャマ・エル・フナ広場までの所要時間 向いている人
窓口のタクシー ゾーンにより100〜160DH、夜間は+50% 15〜25分 昼夜を問わず、たいていの到着
バス19番 30DH、往復50DH(車内で要確認) 25〜40分 予算重視、荷物が軽い、ゲリーズ泊
Uber アプリに表示される料金 15〜25分 料金を事前に知りたい人
リアドの送迎 宿が決定 15〜25分+徒歩 初訪問、見つけにくいリアド

2026年10月時点で最後に確認できた料金です。現地で確認してください。所要時間は交通量によって変わり、夕方は混みます。

出発時に空港へ向かう

帰りは、市内のどのプチ・タクシーでも空港まで行けます。メーターを倒してもらうか、乗る前に料金を決めましょう。時間には余裕を持ってください。ターミナル入口の保安検査、チェックイン、出国審査は、ハイシーズンには時間がかかります。国際線は、少なくとも2時間半前には着くようにしましょう。バス19番も逆方向に走っていて、ジャマ・エル・フナ広場やゲリーズから乗れますが、循環ルートなので時間がかかります。市内のタクシーの仕組みは、マラケシュ市内の移動のガイドで詳しく説明しています。

さらに詳しく

市内に着いたら、滞在スタイルに合わせて拠点を選びましょう。マラケシュのおすすめの泊まり方が参考になります。最初に路地を歩くときはマラケシュのメディナ・ガイドを、19番バスが通る新市街についてはゲリーズとイヴェルナージュのガイドをご覧ください。