カスバは、マラケシュのかつての王族の居住区です。12世紀末にムワッヒド朝のカリフ、ヤアクーブ・アルマンスールが旧市街の南に築きました。入口は、町でもっとも有名な彫刻入りの石造りの門、バブ・アグナウです。地区にはカスバのモスクとサアド朝墳墓群があり、端にはエル・バディ宮殿と、見学できない王宮があります。現在は住宅地で、スークよりも道幅が広くて静かです。歩いて回りやすく、立ち入りも自由です。
見どころ

バブ・アグナウ
この巨大な門は、ヤアクーブ・アルマンスールの時代の1188〜1190年ごろに、カスバの正門として完成しました。馬蹄形のアーチは多弁形のアーチに囲まれ、その上の帯状装飾には、花模様のクーフィー体で刻まれたコーランの一節があります。地元産の砂岩の色は、隣り合う赤土の城壁(版築)の黄土色と対照をなしています。

カスバのモスク
1185〜1190年に建てられ、ムーレイ・エル・ヤジド・モスクやエル・マンスーリヤ・モスクとも呼ばれます。16世紀に火薬庫の爆発で損傷し、サアド朝のスルタン、ムーレイ・アブダッラー・エル・ガーリブが修復しました。内部はイスラム教徒のみですが、モスクに面した広場は誰でも入れます。

ミナレット
緑色のタイルを背景にした、レンガの網目模様の装飾は、マグリブ地方の多くのミナレットの手本になりました。モスクの広場や、サアド朝墳墓群の入口からよく見えます。
路地とブリキ職人広場
カスバの路地(デルブ)には、住宅や、ゲストハウスに改装されたリヤド、いくつかのカフェがあります。デルブ・シュトゥカにあるカフェ・クロックもそのひとつです。東のエル・バディ宮殿へ向かう出口は、金属製のランタンの工房が囲むブリキ職人広場に通じていて、ここがメッラー(旧ユダヤ人街)の入口にあたります。
実用情報
ワンポイントアドバイス
地区の散策は無料です。モスクに隣接するサアド朝墳墓群は、外国人の大人が100DH、7〜13歳の外国人の子どもが50DHです。エル・バディ宮殿は外国人の大人が100DHです(料金は2026年10月に確認)。サアド朝墳墓群の行列は10時30分ごろから一気に長くなります。バブ・アグナウの周辺では、案内を申し出る非公式のガイドは、丁寧に断ってください。公認ガイドはバッジをつけています。
アクセス
入口はバブ・アグナウ(Rue de la Kasbah、旧市街の南側)です。 ジャマ・エル・フナ広場から徒歩で約15分。クトゥビア・モスクを経由し、城壁沿いに南へ進みます。 プチタクシーでは「バブ・アグナウ」または「サアド朝墳墓群」と伝えてください。
営業時間
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