ラザマ・シナゴーグ(スラット・アル・アザマ)は、マラケシュの旧ユダヤ人街メラーで、現在も使われている主要なシナゴーグです。言い伝えでは、1492年にスペインを追われ、モロッコのユダヤ人共同体に合流した「メゴラシム」と結びつけられていますが、この年代を裏づける文書はなく、メラー自体が作られたのも1558年のことです。現在の建物は20世紀初めのもので、何度か改修されています。中心は吹き抜けの中庭で、片側に礼拝室があり、隣接する部屋にはメラー・ユダヤ博物館が入っています。2023年9月8日の地震で被害を受けましたが、シナゴーグは礼拝の場であり続け、見学者も受け入れています。
見どころ

中庭
青と白のゼリージュで敷き詰められ、木が植えられ、低い噴水を中心に建物のすべての部屋につながっています。壁のセラミックには、ダビデの星をかたどった模様もあります。シナゴーグは住居群の一部で、今も何世帯かが中庭のまわりで暮らしています。

礼拝室
木のベンチが何列も、トーラーの巻物を納めた聖櫃のほうを向いています。元の木製の聖櫃は、十戒の石板を戴く大理石のものに替えられました。壁は半分の高さまでゼリージュで覆われ、記念プレートが飾られています。女性用の桟敷席は20世紀後半の改修で加えられたもので、モロッコのシナゴーグでは珍しい造りです。

メラー・ユダヤ博物館
中庭を囲む部屋では、マラケシュとアトラス地方のユダヤ人家族の古い写真、祈祷書、文書、共同体の暮らしについての文章が展示されています。空撮の地図では、すぐ近くのミアーラ・ユダヤ人墓地が詳しく示されています。
2階と共同体の暮らし
2階にはイェシバ(宗教学校)と共同体の施設があります。マラケシュのユダヤ人共同体は今では約200人ですが、シナゴーグでは今も礼拝や祝い事が行われており、海外から来る家族のバル・ミツバや結婚式もあります。
実用情報
ワンポイントアドバイス
入口で1人10ディルハム程度の寄付を求められます。現金払いです(2026年10月に確認した料金)。肩と膝を覆う服装にしてください。入口は狭い路地にあって目立たず、通りすがりの人が謝礼目当てで案内を申し出たり、「閉まっている」と言って別の場所に連れて行こうとしたりすることがよくあります。「Slat El-Azama Synagogue – Musée juif du Mellah」のプレートを目印に進みましょう。地区にあるネギディム・シナゴーグという小さなシナゴーグは、志納でときどき見学できます。メラーのほかの礼拝所は見学できません。
アクセス
タルムード・トーラー通り(デルブ・マンチューラ)、メディナの南東、メラーの中心 徒歩:メラーの正面入口であるフェルブランティエ広場から約5分、ジャマ・エル・フナ広場から約20分 プチタクシー:「フェルブランティエ広場」と告げ、そこからメラーの路地を歩いて進みます
営業時間
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