ムアッシーヌ博物館は、現在はマラケシュ音楽博物館と呼ばれ、メディナの中心にあるムアッシーヌ地区の邸宅に入っています。この邸宅の起源はサアド朝時代にさかのぼり、新しいムアッシーヌ・モスクを中心に地区が再建されたころのものです。2012年にメゾン・ド・ラ・フォトグラフィ(写真の家)の創設者パトリック・マナックとハミド・メルガニが購入し、2014年まで修復が行われました。厚く塗られた白い漆喰の下から、職人たちは当初の化粧漆喰と彩色木材を、色の一部も含めて見つけ出しました。 この家の至宝は、2階にある客間「ドゥイリア」で、彩色した杉の天井と繊細な彫りの化粧漆喰が見事です。2019年からは各部屋がモロッコ音楽の多様性、すなわちアラブ・アンダルス音楽、アマジグ(ベルベル)音楽、グナワ、マラケシュのダッカ音楽をテーマにしており、楽器、写真、ドキュメンタリー、録音で紹介しています。ドゥイリアでは演奏会も開かれます。
見どころ

ドゥイリア
彫刻を施した木の庇がかかるアルコーブと、両開きの扉を備えたこの客間は、修復を経て彩色の装飾がよみがえりました。絨毯、クッション、ティートレーが、この場所のもともとの使われ方を思わせます。

彩色の天井
ぜひ見上げてください。杉の天井と帯状の装飾は、花や幾何学の文様で覆われています。彩色の一部は、17世紀末から18世紀初めのムーレイ・イスマーイール治世のものとされています。

繊細な化粧漆喰
扉の上では、青と黄土色で彩られた彫刻入りの化粧漆喰の格子が、アーチの上にのっています。その左右には、彫刻を施した木製の壁飾りが1つずつ添えられています。
音楽の夕べ
週に数夜、たいていは月曜、水曜、金曜の18時から19時に、ドゥイリアでアラブ・アンダルス音楽、アマジグ音楽、グナワの演奏が行われます。席数に限りがあるため、博物館に事前予約が必要です。スケジュールは季節によって変わります。
実用情報
ワンポイントアドバイス
入場料は大人80MAD、モロッコ居住者50MADで、15歳未満は無料です(2026年10月に確認)。同じチケットでマラケシュのメゾン・ド・ラ・フォトグラフィにも入場できるので、両方を訪れるなら捨てずに持っておきましょう。館内にはテラスのカフェもあり、予約制のお茶の儀式も体験できます。
アクセス
マラケシュのメディナ内、ムアッシーヌ地区、ムアッシーヌ・モスクの近く、4-5, Derb el Hammam。ジャマ・エル・フナ広場からは、ムアッシーヌ通りを北へ上がって徒歩約10分です。
営業時間
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