ワルザザートは、ハイ・アトラス山脈を越えた先、マラケシュの南東約200kmにある、モロッコの映画の都です。町の入口にあるアトラス・スタジオは、実業家モハメド・ベルグミが1983年に創設したもので、ガイドつきで見学します。エジプトの神殿、クレオパトラの宮殿、エルサレムの通り、ドラマのセットが、広大な敷地に次々と現れます。『グラディエーター』、『キングダム・オブ・ヘブン』、『プリンス・オブ・ペルシャ』、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』が、スタジオや周辺で撮影されました。町自体は、グラウィ家のかつての邸宅だったタウリルト・カスバを中心に歩いて回れます。マラケシュからの日帰りはとても長い一日になるので、できれば現地で1泊するのがおすすめです。
見どころ

アトラス・スタジオのセット
1時間弱のガイドつきツアーで、セットを次々と巡ります。座像に守られたエジプト神殿のファサード、列柱、東洋風の小路、張りぼての要塞があり、背景にはアトラスの山々が見えます。ガイドが、それぞれのセットをどの映画が使い、その後どう再利用されたかを語ってくれます。撮影中は閉鎖されるセットもあります。

クレオパトラの宮殿と列柱の神殿
壮大な階段、スフィンクス、ヒエログリフが描かれた柱が、敷地でいちばん撮られているセットです。近くで見ると、石膏、木、樹脂を扱うモロッコ人の装飾職人や左官職人たちの技が実感できます。追加料金を払うと、メインのコースから離れた『キングダム・オブ・ヘブン』のセットにも入れます。

タウリルト・カスバ
町の中心にあるこの大きな日干しレンガのカスバは、モロッコ南部を支配したグラウィ家が19世紀末に拡張し、1980年代に大部分が修復されました。一部の部屋は見学でき、彩色した杉の天井や化粧漆喰を見られます。周囲の人が暮らす地区は、歩いて散策できます。入場料は少額で、現地で支払います。
実用情報
ワンポイントアドバイス
アトラス・スタジオはガイドつきでしか見学できず、予約は不要です。20〜40分おきに、混み具合に応じて複数の言語で出発します。チケットは1人80DH(約7ユーロ)、5歳未満は無料で、『キングダム・オブ・ヘブン』のセットは追加料金です(2026年10月に確認)。ガイドへのチップが習慣です。マラケシュからの日帰りは、ティズィ・ンティシュカ峠を通る道のりだけで往復8時間以上かかります。ツアーの多くはワルザザートとアイト・ベン・ハドゥを組み合わせていて、12時間を超えます。慌てずに両方を楽しむには、ワルザザートかアイト・ベン・ハドゥに泊まりましょう。
アクセス
マラケシュから約200km、N9号線とティズィ・ンティシュカ峠(標高2,260m)を通り、曲がりくねった道を片道4時間〜4時間30分です。アトラス・スタジオはN9号線沿い、ワルザザート中心部の西約5kmにあります。マラケシュから来ると、町に入る前に通り過ぎます。長距離バスは、CTMとスプラトゥールがマラケシュとワルザザートを4時間30分〜5時間で、1日数便結んでいて、片道100DHほどからです。ワルザザートのバスターミナルからは、プチ・タクシーで数分でスタジオに着きます。マラケシュで売られている1日または2日のツアーには、移動とスタジオへの立ち寄りが含まれています。
営業時間
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